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心に残った、おもてなしの気づき

〜Reflections on Memorable Hospitality〜

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「絶対選ばない」が、正解だった|銀座の眼鏡専門店にて

先日、お手元用の眼鏡を新調した。
お世話になったのは、以前中近眼鏡を作る際にも相談に乗っていただいた眼鏡専門店。今回も、迷わず「眼鏡コンシェルジュ」にお願いすることにした。
前回買いに来た時、数多くのフレームが並ぶ中、私の顔を見て「これしかないでしょう。」と秒で差し出されたのは、六角形のフレームだった。
「いやいや、そんな早く決めちゃうなんて。もっと他にも見てみたいでしょ。」
と思い、いくつも試してみた。だが、一番しっくりきたのは、結局最初に選んでいただいた一本だった。
そして今回も、まったく同じ流れになった。
差し出されたのは、真ん丸でビビッドな黄色のフレーム。
どちらも、自分なら絶対に手に取らないデザインだ。
「え、これ?」
と思いながら掛けてみる。
ところが不思議なことに、意外と悪くない。
結局、今回も最初に勧めてもらった一本に決まった。
「自分だったら絶対に選ばないです!」
そう言うと、眼鏡コンシェルジュは笑いながらこう言った。
「そりゃそうですよ。何万本も見てきた中でセレクトしたものを置いているんですから。ご自身でこの一本に巡り合うのは、なかなか難しいですよ。まず無理ですかねぇ。」
なるほど、と思った。
プロの仕事とは、選択肢をたくさん見せることではないのかもしれない。
むしろ、「あなたにはこれです。」と自信を持って提案できること。そして、お客様自身も気づいていない魅力や可能性を引き出すことなのだろう。
これは眼鏡だけの話ではない。
旅館やホテルでも、飲食店でも、地域の体験プログラムでも同じだと思う。
「お客様の言う通りにする」ことが正解とは限らない。
数え切れないほどの事例を見てきたからこそ、
「この人にはこれが似合うはず」
「この季節なら、こちらを体験してもらえたら楽しめる」
「この料理なら、ぜひこのお酒を合わせていただきたい」
そんな提案ができる。
そして、その積み重ねが感動や満足につながっていくのだと思う。
情報も選択肢も溢れている時代。だからこそ、プロに任せる価値は大きい。
今回もまた、自分では絶対に選ばない一本を掛けながら、「プロに頼むって、こういうことなんだな。」と改めて感じたのだった。

<参考までに>

ここでお世話になりました
誠眼鏡店
https://www.makotoweb.com/customer/

このフレームと色味は、選択肢には入らないので、間違いなく見逃していた

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